2025.06.10
お知らせ
製品
【日本航空×ダイヤ工業】座位保持が困難な方や補助を必要とするお客さまの座位姿勢を支えるサポートベルトを導入
当社は日本航空株式会社と共同し、座位保持が困難な方や補助を必要とするお客さまの座位姿勢をサポートするサポートベルトを開発、運用開始いたしました。体幹を保つことができない方でも、本製品を装着することにより座位姿勢を固定でき、空の旅を快適に過ごすことができます。

機内使用イメージ
背景
JAL内で航空機をご利用になるお客さまに、より快適に過ごしていただくための環境改善をご検討されるなかで、2018年に当社が開発したサポートベルトを知った担当者から、「JAL仕様のサポートベルトを共同開発できないか」と問い合わせをいただいたことがきっかけです。
JAL仕様のサポートベルト
本製品は、座席のシートベルトを着用した状態で、上半身を座席に固定するための座位補助ベルトです。特に、身体が不自由な方や病気、ケガなどの理由により座位を保つことが困難で補助が必要なお客さまを対象としています。本製品には「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」の2種類があり、体の状態に合わせてご利用いただけます。
「ベストタイプ」
ベストのように着用し、前面(胸側)にあるバックルを締めます。その後、ベルトを座席の後ろで交差させた後、前面で面ファスナーをとめます(腕を通すことが難しい場合には、左右別々にして、片方ずつ着用することが可能です)。
「ベルトタイプ」
一本の帯状になっており、面ファスナーをとめるだけで装着が完了します。姿勢に合わせて、脚や腹部、胸部等の固定にご利用いただけます。
![]() ベストタイプ(前面) |
![]() ベストタイプ(背面) |
導入実績
現在、JALグループが保有する機体数(所有機とリース機の合計)は232機あり、国内線133路線、国際線66路線(2025年3月31日時点)が運航しています。
JALでは、本製品の「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」を各55製品、計110製品導入しました。
※一部の機材の座席によってはご利用いただけない場合がございます。
▼詳しくはこちらをご覧ください
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalpri/pre-application/position.html
JAL担当コメント
「ベストタイプの上体固定用補助ベルトが欲しい」というお客さまの声をもとに、この度ダイヤ工業株式会社様にJAL仕様の製品を制作していただきました。従来の製品に比べ、お客さまの上体と座席背もたれを広い面積で固定し、より安定した状態でお過ごしいただける設計になっています。また、固定時にベルトが後部座席に干渉しなくなるため、お選びいただける座席が増え、柔軟な座席指定ができるようになりました。お客さまのご移動の一助として、本製品が活躍することを期待しております。
当社担当コメント
当社は、「健康だから○○できる」というお客さま一人ひとりの“健康のその先にある楽しみ”を提供する会社です。JALからサポートベルトに関するお問合せを受け、様々な座席がある中で、お客さまのことを考え、どの座席にも適合できる製品づくりを目指しました。全てのお客さまに安心・快適な旅を、よりご提供できるよう、国際線も国内線も含め何度も訪問させていただき、何度も実施検証を実施しながらJALのご担当者さまと意見交換を重ねることができたため、良い製品が完成したと思っております。今後もJALの関連サービスをご利用されるお客さまに、より快適で安全にご利用いただけるように取り組んでいきます。 また、座位保持が困難な方や補助が必要な場面は上記以外にも考えられます。飛行機以外の乗り物や介護現場でもお役に立てる製品開発を行い、人々の豊かな生活を支えていきます。
お問い合わせ先
【製品に関するお問い合わせ】
ダイヤ工業株式会社 新市場開拓部門
Tel:086-282-1217
【取材に関するお問い合わせ】
ダイヤ工業株式会社 広報部門
Tel:086-282-1245